COMIC 1

作品名
(キャッチコピー)
一言、二言、三言…


明智抄

『砂漠に吹く風』全2巻
ビームコミックス/エンターブレイン社
各\880 各167ページ
2003.37発行
TINAMIX 青少年のための少女マンガ入門(6)明智抄の巻で「時間と空間と出版社を越えて連鎖し、錯綜する壮大なSFシリーズ」と評されてました。付け加えるものなどありませんね。
http://www.tinami.com/x/girlscomic/akechi-sho/page1.html
『砂漠に吹く風』は、『サンプル・キティ』と『死神の惑星』をつなぐ「特別なシロッコ」と「大切なシロッコ」の二人のシロッコの物語。明智抄の「ブラックで変で面白い」という持ち味がすごく出てます。「暗いけど前向き」という評もあって、すごく納得。
後書きも含めて今生きている「シロッコ」への応援歌になってて読んでるこっちも励まされます。代わりではいられなくなった「シロッコ=ノビト」のクローン1号のその後は、『死神の惑星』全3巻(アイズコミックス/ホーム社)で語られます。
彼は「ヒトリ」になるんですよ♪
……実は我が道を行くジャングル・オービン先生、大好き。
「平成8年に別冊花とゆめに連載された「花とゆめ」コミックス未収録分も含めて再刊行」とあって、もう5年もたつのかとしみじみ。同時に5年も前にこれを描いたのかとしみじみです。


谷口ジロー

『天の鷹』

双葉社 284ページ \1143
2002.10.28発行
明治初頭、アメリカに渡った旧会津藩士彦三郎と万蔵は、オグララ・スー族と出会うことによって、《天の鷹》《風の狼》の名を得、オグララの戦士となった。
戦士クレージー・ホースらとともに戦い、戦い続けていく、北へと向かって……
渾身のサムライアクションと言うとおり、"義"を通す彼らは西部にあっても侍なのだ。
ストーリーも時代考証も人物設定もきっちりしており、しかも内容に絵が合っているという何とも羨ましい作品。「風淅瀝として 雲惨憺たり」で、戦闘シーンは締めくくられ、北の地オカノガンで、間の語りは語られはじめる――
もちろん、私も楽しんで…で…とっても複雑な気分になった作品でもある。
たいていの人には、谷口ジローというと、「『坊ちゃん』の時代」の作者だろうけど、私にとっては『西風は白い』の作家なのよね。クレイジー・ホース、リトル・ビックホーン、少し離れるけどフランク・マツウラと来たら、ね。私が書きたかったものをここまで徹底して描き込んでくれると…お勧めしたいのと同時に、いささか複雑な気分なのも、確かで(^_^;)
「風淅瀝として 雲惨憺たり」は、会津人の三絶句のひとつらしいです。
http://www.asahi-net.or.jp/~de3m-ozw/kansi/17akizuki/akizuki1.htm


2002年の「コミック1」はこちらです。

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ごめんなさい。ロゴを用意する間がなかったので、とっても愛想がないです。
しばらくお待ちください。

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