欠片 2002.1〜2 |
心身共に色々あったので、やすらぎを求めてネット上を彷徨っておりました。 本も読みました。一般出版、同人誌の別無く。 そうして、思ったことや感じたことのうち、半端な部分―― 「どのページにも、ちょっとなー」という欠片を此処にまとめていこうと思います。 当然整理もできてない部分です。そもそも整理整頓は苦手だし… なので、扉を付けました。 |
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どんな煩悩なんだ?とお迷いの方は以下の駄文を参考にどうぞ。 3月分の「欠片」はページを改めました。 5月分の欠片は、こちらです。 6月分の『欠片』は、こちらです。 8月分の『欠片』は、こちらです。 9・10月分の『欠片』は、こちらです。 11月分の『欠片』は、こちらです。 12月分の『欠片』は、こちらです。 |
☆ 「人にさせる」ということ 2002.2.27 |
Yさんとこの掲示板でもらった言葉です。 「ハ−ハ−と走っても自己満足だけでした。 まわりが、ほっとできなきゃダメだって。」 ちょうど読んでた本と符合しました。『脱常識の家族づくり』(信田さよ子) 力をもらったので、懺悔も込めてカキカキ。 実はここんとこ、ちょーっと落ち込んでたの。 体調不良のせいもあったのだけど、久しぶりに会った実家の親たちのせーもある。 いや、べつに二人が悪いこと言った訳じゃないの。 「3月末にバスツァーで穂高へ行く、孫二人といっしょに」 ――いいことよねー。(゚_゚) 親が出かけるくらい元気なのは、ありがたいし。 孫が付き合ってくれるというのもありがたいし。 私につきあえといわれても、穂高までのバスツァーなんて腰がもたないしね。 何より、「贅沢は敵だ」で来た二人が旅行に行こうって事自体いいことよね。 理屈では分かってるの。 でーもー気持ちは別なの。 ぼそっ、私が旅行しようよーと誘ったときはなかなか動かなかったくせに… 親がかりの時はしようがない。ウチは貧乏だったしね。 でも、私が働くようになって「旅行しようよ、おごるから」と誘っても、 ぐずぐず言って、やーっと腰を上げたのは「戦時中いたところに行ってみたい」つー旅。 奈良の長谷や天理だの、群馬の自衛隊駐屯地だの。 ふつー親子旅って、いっしょに買い物したり、温泉に行ったり、美味しいもの食べたりしないか ……いやいいんだけどね。 ……あんなにあんなに誘ったのに。私の誘いなんて毛、ほどの力もなかったのね(--;) 娘より孫の方がいいのねーーどーせどーせ。 どーせ、私なんか面白くないわよーー ‐‐‐‐と、いじけてたの。 でも、そーね。事実にいじけてても、しようがないわね。 「いっしょに」したがったのは私であって、親じゃないんだもの。 「人を変えよう」とする方がムリがあるわよね。 でも、考えてみりゃ、洋服の好みから始まって信条も政治理念も全然違うんだし、 誘われても親だって、困るわよね。感謝はしても…ってやつね。 私はみーはーだから、友人とかの話を聞くとすぐ羨ましくなっちゃうんだけど…… 「いっしょに外食」とか「いっしょにお買い物」とか「いっしょに旅行」とかね。 近年、私も自分がオタクだって自覚ができたから、「親と一緒」てのは諦めてた…… はずだったんだけど、ここまでショックなのって、やっぱり未練があったのかしら。 なんか、そういう自分にもショック、うつうつうつ(--;) ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ でーもーいじけてても仕方ないこと。 ここは、乗り越えなくちゃね。うん、人を変えようとしてはいけません。 自分が変わらなくちゃね。 親も大変だろーとは思うわ。(^_^;)はっきり言って根拠のない恨み言。 勝手に思いこんで、思い通りにならないと、勝手に恨んでるんだもの。 |
☆ 副船長、ごめんの巻 2002.2.10 | ||
鷲田清一さんと田口ランディさんのおかげで、副とシャンクスの形がはっきりしてきた ような気がするので。忘れないうちに〆(°°)カキカキカキ… 副船長って、原作ではあんなにかっこいい方なのに。 他の方の作品でも、とってもいい男なのに…… 私が書くと、すごく情けない人格に。 つーか、女々しい。まるで思春期以前というか。幼児だわ。 それも自立し損なって、母親から離れるのが怖くて、母親のスカートを握りしめてるようなガキ。 この場合、「母親」ってのは、当然……副のファンに蹴られそうだ(--;) いや、私だって副のファンのはずなんだけど。 確かに有能だし物知りなんだけど、そこにムリを感じるのはぼんのーのせいかしら。 有能であることを証明することによって好きな人の傍にいる権利を獲得しようとしてる―― と思えてならないの。 役に立たないと捨てられると思ってる(シャンクスの横にいる値打ちがないと思いこんでる)…… そうじゃないと誰が言ったって、心底からは納得してないんだ。
シャンクスも当然分かってる。 でも、本人が自分で気づくしかないってコトも分かってるから、何も言わない。 本能の部分は賢いヒトだから。獅子は我が子を千尋の谷に落とすのだわ♪ そう、我が子(^o^) シャンクスはねぇ、副にとって、母親で太陽なの。 副が二度目に生まれるのに手を貸して、今育てなおしてるとこなの。 もちろん目標は、「自立する男」でしょう。 シャンクスには支配欲は無いんだから。 そもそも欲そのものが、あんまり無いような気もするし。 判断基準は、快・不快だけかもしれない。 うーむ。 「やりたいことをやる」良いように言えば「自分が自分の主人である」ってことか。 「俺が王様」だな〜 田口ランディが今月号の『鳩よ』に書いてるのがね。またぴったりなの。 私のために書いてくれたのかしらん(^^
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☆ 悪魔のようなあいつ DVDで発売 2002.2.6 | |
と聞けば、欲しいでしょう。同世代なら。 たとえジュリーのファンでなくたってね。 たとえDVDプレーヤー持ってなくてもね。 “思い出”として欲しい!
さすがに値段が値段だから、年末に発売を知って以来、ずーっと迷ってたんだけど… レコード店で聞いてみたら「年末発売分はもう品切れ、1回目発売の高い方なら残ってますよ」 と言われて、猛烈に欲しくなってしまったの。 その場で注文。衝動買いもいいとこ。その日の日記や掲示板でジタバタしたわ〜 で、2日後には届くとか言ってたブツがなかなか来なくて、催促したりして。 9日後、「来ました」との電話が入ったので早速引き取りに行きました。 もちろんDVDプレーヤーが無いんだから、見ることはできないんだけど。 取りあえず開封。ふっふっふ6巻だ〜DVDだとビデオと違って薄くて軽いのね〜 と、まぁ外側からチャックなどしてたのですがね。 (だって、DVDプレーヤーが無いんだもん) ん???「1話から10話まで」って? 「11話から17話(最終回)は12月22日発売」って? あわてて読み直しましたよ。 〜〜〜〜お笑いなの(^_^;) つまり、「1回目発売の高い方」ってのは1話から10話までで…… 「年末発売の安い方」ってのが11話から17話(最終回)を収録してたわけ…… つーまーりー年末発売だから安かった訳じゃなくてぇ、単に巻数が少ないから安かったわけ。 「1回目発売の高い方」と「年末発売の安い方」を揃えないと、 ドラマ全部は見られないと、そういうわけ(▼▼) 自分が迂闊だったんだけど、あっけにとられて笑ってしまった。 な、なんておっちょこちょいをー。 こんな大勘違いしたのは久しぶりだわ。 (でもさ〜あの口振りじゃ絶対お店の人だって分かってなかったわよ) で、どーしたか〜「もう売り切れ」と言われた以上、レコード店は当てにならない。 ネットで買うか、とも思ったのだけど、結局行きつけの電器屋さんに問い合わせ。 そこにはなかったのだけど、「他の店舗に電話して聞いてみます」(チェーン店なので) 15分後に折り返し電話があって「ありました。2、3日すれば届きます」 こんなことなら、初めっからここに頼めばよかった…… 今回はホントに3日後、つまり今日「届きました」のお電話が。 「今ならDVDを二つ買えば10パーセント引きに」と誘惑されましたわ。 振り切ったけどさ(^_^;) ええ、『ワンピース』の1巻も『その後の仁義無き戦い』も無かったので。 助かったわよー;^_^A で、現在、私の目の前に並んでる訳です。 (しつこい言うけど、DVDプレーヤー無いのに…) 『悪魔のようなあいつ』DVD1、2巻セット。 わはは〜(代金の計算は……したくない(--;)) さ〜ど〜なるでしょう。 私はDVDプレーヤー買うでしょうか〜 買うとしたら「いつ」でしょうか〜 自分で笑えてくるわ〜 お金も無いんだけど、それ以上にDVDプレーヤー買うとねぇ、 歯止めが無くなりそうで恐ろしいのよ。 何の歯止めかって? 決まってるじゃありませんか! 【オマケ】 お金無いしと風邪気味だしと京都の展覧会は諦めていた私(--;) したらば、心斎橋のデパートであるキルト展のチケットをいただいちゃった。 日付は、来週末。 うっうっ。給料日前。行くのは辛いものが……でも、行きたい。 ぐるんぐるん〜 |
☆ 記憶と忘却 2002.2.3 |
今日の鍵は“記憶”かもしれない。 夕べから読み出した西澤保彦の『夏の夜会』が、まず記憶の曖昧さをメインに据えたミステリーだったし。 で、今週の「週刊朝日」を読んでたら、 ◆◇◆ 松本健一の新刊批評が…… 『私の幸福論』 「さらば赤軍派」というサブタイトルで分かるように、著者は元赤軍派議長の塩見孝也。 現実が主義を叩き壊していったとき、現実を主義に合わせたりはしなかったという彼が見つけたものが 「人間は関係ではない。存在である」 「人間には故郷があり、つまりパトリ(原郷)があり、家族があって十分に生きられる」 なんだかな……それって、新保守派とかの言う「家庭に帰れ」とどこが違うんだろう(--;) やっぱり現物を読んでみるべきかしらん…… ◆◇◆ 時実新子さんの「川柳新子座」のお題が【忘れる】 私は、どちらかというと俳句や川柳より和歌の方が好きなのね。 でも、すごくいい句があって〜熊本市の方のこの句。 ・振り向くな忘れものなどしていない きっぱりさがね〜潔いわ〜いい女だわ。 平塚市の方の ・何か忘れ何か忘れて咲く椿 この艶っぽさは男の目よね〜とか楽しんだんだけど、 神戸の男性の句にはノックアウトされちゃったわ。 ・忘却のすべての中にいない君 思わずフラフラァ〜とヘ(^^ヘ)))。。。 戻ってくるのに苦労したわ。 まるで誰かが誰かのことを歌ってるみたいじゃないのーー ああ、うっとり〜 エピグラムに使いたいな〜でもでも真っ当な一般ピープル、 しかも男性の作者に頼むわけには……ジタバタ〜 |
☆ やっぱり少女趣味♪ 2002.1.27 |
VOGUEの2月号を見てたら、「Manar Born」て写真のページがありました。 世紀末イギリスのマナーハウスのレディ達という趣向。 ファッション写真と言うより嘗てのレディ達のポートレートと言った方がいいくらい。 だって、トレーン付きのロングスカート(参考商品)だのトランペットスリーブのレーストップ(29万円)だの。 誰が着るんじゃあ〜の世界(^_^;) ブランドも色々。フェレだのドルチェだの。コーディネイトも上手いんだわ。 フォトグラファーは、シーラ・メッツナー Sheila Metzner のこと。 気になったので検索してみたら、おおっ唐招提寺の撮影に参加してた人なのね。 http://village.infoweb.ne.jp/~blitz/story45.html 点描派タッチで、わざと古色を出してるとこも好みなんだけど、なにより〜 レディの顔がね〜まるっきりクノップフ。(^O^) http://www1.linkclub.or.jp/~seiji-s/papa/fantasy/html/0104.html http://member.nifty.ne.jp/RBR/Prints/khnopff.htm もっと正直に言うとね。名香智子の世界〜〜 おお、画像を探していたら、『レディ・ギネヴィア』の解説まであるじゃないの〜 http://www.tinami.com/x/girlscomic/naka-tomoko/page1.html これのホームページ「青少年のための少女マンガ入門」がまた面白くて〜 皆さま、ぜひ行ってみて〜 |
☆ オタク旅日記1日目 2001.12.25 |
うーんうーん、出発の日だと言うのに、シール切ったりファックス読んだりしてたら、あっという間に時間だーー。 天気予報が「雨になります」と言うので、慌てて傘をつかむ〜(夕べいったんは、出したんだけど) ちょうど離陸時、見事な朝焼けが♪羽田は曇り〜でも着陸時、ちょうど太陽の部分だけ雲が切れて、何とも言えない情景でした。 腐った頭が考えたこと――こういうのって思わず仰ぎ見てしまうよね〜まるで誰かさんみたい♪ こそこそこそ;^_^A さて、今日は明るいうちに伊豆へたどり着かねばなりません。 疲れてもいるので、うろうろするのは止めて、さっさと東京駅へ。 最近インターネット・カフェもできたと聞いてたので、丸の内側へ出てみました。 飛行機の中でチェックしていた原稿を真乃呼さんに送らなければ。FAXも送れるとこ探そうと思ったら♪ お目当てのインターネット・カフェが、コピーもFAX送受信もやってました。ラッキー〜 FAX送信しながら、ネットチェック。皆様、大変だ。あっちこっちでひーこら言っています。 冬コミまで、後実質3日ですものね。 ホントは、ゴージャスにステーション・ホテルでお茶したかったのだけど、満席だったの。 しようがないので、お弁当買って、早めに新幹線乗り場へ行ったら、正解でした。既に列ができてる〜 新大阪行きのこだまは満席になっちゃいました。私は三島までなんだけど、ちゃんと座れたので、お弁当もゆっくりいただけました。 なんて健全〜ちゃんとお昼食べてる〜思えば…ここんとこまともに三食食べてなかったから。 満腹になったので、気持ちよく居眠り〜 三島からは駿豆鉄道で伊豆長岡へ。日射しが暑いくらいな中、ローカル鉄道は行く♪ 平らで広くて、田んぼの中、住宅が何件かずつかたまってて、広さの感覚は宇野から岡山への間に似ています。 伊豆長岡へは、東京から2時間弱で着きました。 絵に描いたような温泉町。外に出なくても、旅館の中で事が足りるってタイプの町。 一応、くるっと歩いてみました。 …私的にはイマイチ。だって、こんなにいい天気で暖かくて、なのに、猫が一匹もいないのよっ! 私のいい町の条件には、猫が気持ちよく住んでるかどうかが上位に来るから。 でも、温泉はさすが♪ 思い切って明るいうちに大浴場に行ったら、だーれもいません。貸し切り状態♪ 三方が天井までのガラス張り。とっても明るくて、気持ちいい〜 中で温もって、露天風呂にも出てみました。自然の岩を磨いてあるので、背中やお尻に当たるトコはすべすべ。 横の小山の上から岩を伝って、湯がなだれ落ちてきます。 もう一方には、木の筒がしつらえてあって、そこからもお湯がどどどっ♪ 少し風が出てきて、湯気が走っているように見えます。 横は小山になっているので、木が生えています。 その木がね、えーと、名前が今分からないんだけど、 2センチもない小さい葉っぱなんだけど、真っ赤♪なんですよ〜 それも彼岸花の赤!誰かの髪の赤♪あ〜ん、妄想炸裂。みごとにオタクの旅ですわ。 私…確か温泉に静養に来たはずなんだけど……どきどきどき。 そうそう、お部屋の名前♪私の部屋は光楽なんだけど、露天風呂のそばに「楓」がありました♪ もしかして「桜」も?と探してみたら、ぐるっと離れたところにありました。ふっふっ、ささやかにオタク心。 5時頃と言っていた友人の到着が、7時過ぎになったので、カチャカチャカチャと筆が、いやキーボードが進むったら〜(ディズニーシーが物足りなくて、今日はディズニーランドに行ってて、ついクリスマスのパレード見てしまったとかで) いいの〜おかげでたっぷり打ち込めたから〜 ダメよ、年賀状を書かなくちゃーと頭は理解してるのだけど、手が手が嫌がるのよーー というわけで、今年の年賀状が遅れたら、それはひとえに温泉のせいです! |
☆ オタク旅日記2日目 2001.12.26 |
7時頃までゆっくり寝て、起きてみたらまぁ、なんていい天気〜 風もなくぽかぽかしてて、年末なんて信じられないくらい。 縁側から庭へ下りてしばらく行くと?あれ、富士山?山の向こうに、ぽっかり浮かんでいるのは間違いなくあの形。 雪を頂いたアレは確かに富士山。まー伊豆から、こんなによく見えるものなの、富士山って。 見えるものらしいです。伊豆長岡から修善寺へと移動する汽車の窓からも、富士山がしっかり見える。 ただ山が多いから、ちょっと曲がると、もう見えなくなるけど。 修善寺の駅に着いたのは、11時過ぎ。いくらなんでも宿に行くには早いし、どうすると思案していたら、 駅の観光何とかいう腕章したおじさんが声をかけてきました。 「バスもあるけど、荷物があるなら、観光タクシーもお勧めですよ」とメニュー表を見せてくれました。 最後は旅館まで着けてくれると言うし、「そうします」と言ったら、客待ちしているタクシーのおじさんに声をかけてくれました。 ベテランらしい年輩の人で、ほっ。杉本さん。食事時間はのけて2時間半。みっちり回ってくれました。 しっかり観光客しました♪『天城越え』 http://www.izuhakone.co.jp/guide/asp/hobby/walking16.htm 『伊豆の踊り子』それに現実の悲劇ですが、「天国に結ぶ恋」の天城山心中の現場でもあります。 『天城越え』の舞台、『伊豆の踊り子』が通ったという旧街道を通って、天城隧道(トンネル)を歩きました。 400メートルほど、まっすぐなので出口もすぐそこに見えるのですが、すごく暗い。明かりといえば、まばらに点いたランタンの光だけ。 それも以前は無かったそうで、一人では絶対歩きたくない〜と言ったら、運転手さんてば、笑って実は〜 「足もとがかすんでいる人に会いませんでしたか」 ここは、その道ではけっこう有名なスポットだそうで、 「これ言っちゃうと気にする人もいるから、歩き終わってから言うことにしてるんですよ♪」 もう〜結構お茶目。 お昼はお蕎麦。運転手さんにすすめられた大時(だいとき)。 まるで峠の茶屋という風情のお店で、天ぷらそばをいただきました。 夫婦二人でやってるから時間がかかると言われたとおり、ずいぶん待ったけど、美味しかったです。 天ぷらはアシタバやエビやサツマイモ。 夏に食べた東京のお蕎麦とはまた違った味です。 ユズの香りのするつゆは、薄味。蕎麦は細くて、柔らかめです。 変な言い方だけど、この明るい日射しの中で食べると、いかにも伊豆のお蕎麦だって感じ。 お蕎麦も、その土地土地によって、ずいぶん違うものですね。 うらうらとよく晴れています。 よく日の当たる少し小高い丘に、崩れそうなお墓がいくつか並んでいました。 怖くはありません、ああ、明るい場所に葬ってもらえたんだ、良かったなぁ。 ゆっくり眠れよと言ってもらえたんだねって思えました。 ……妄想だったりして。どうやらお腹がいっぱいになったのとあんまり暖かなのとで脳味噌が腐ってるみたい。 いや、腐ってるのはもとからだけど、拍車がかかったと言うか…… この後行った源頼家のお墓のせいもあると思います。 だって仮にも二代将軍だった人のお墓なのに、山裾に隠れるように建ってる…… それも朝はどうか知らないけど、全然日の当たらないところで。 もしかしたら、何にも煩わされずにという思いから選ばれた場所かもしれないけど……淋しいお墓だと私には思えました。 死んで後も身を隠さなくちゃ行けないなんて。 先に見た誰とも知れないお墓の、自然の中に(私的には生まれる前に)還っていったんだなぁという安堵感が無い…… 木々に囲まれていながら、孤立しているような……というのは、先入観のせいかなぁ。 メジャーな観光地、浄蓮の滝。 こちらでは滝のことを「たる」と呼ぶそうです。 何段物階段を下りて、滝が真向かいに見える場所へ。 ものすごい勢いでなだれ落ちる滝と、細く水のカーテンのようになって落ちてくる滝と二つが並んでいます。 ちょっと変わった羊歯(シダ)があるなと思ったら、ここにしかない羊歯だそうです。 ジョウレンジシダとあったんだけど、ナチシダかしら…ちょっと記憶がアヤシイ。 ……あっち行っちゃってたから;^_^A ここでナニをもーそーしてたか……内緒です。 浄蓮の滝では、タヌキも見ました。 近くのお店のおじさんがエサあげてるそうで、 みんなか行き交う階段の5メートル位下で一生懸命お食事中。小型の犬というか、大きめの猫というか。 人間がたくさん集まってきても動じません。 修善寺の宿は少し離れた所にあります。 29室しかないこじんまりした宿だけど、まだ新しくて、きれいです。 かつ人手が十分あって、妄想は湧かないけど、いい宿でした。 風呂嫌いのこの私が3回も入ったんだから〜 日が落ちた直後の屋上の檜露天風呂で、しばらく空が暗くなるのを見ていました。 それから1階の露天風呂。 寝る前に、もう一度屋上の檜露天風呂に。 少し欠けた月がうっすら暈をさしているのがよく見えました。湯煙に月や星が隠されるという乙な経験。 でも、やっぱり右膝と左肘が痛い。天気は崩れそうですね。くすん。 29日と30日は、根性で踏ん張って欲しいんだけど。 夕方宿で日本テレビの天気予報を見ていたら―――― いきなり「♪靖国神社へ行きました」という歌が! え?と思わず画面を凝視。…… 画面の右下の可愛い女の子のアニメーションが歌っています。 歌は「♪何をお願いしたかはないしょ」で、終わって… 初詣は靖国神社へというCMでした。 ううん………いや別に悪くないですよ、悪くは。 金比羅さんだって日枝神社だって初詣の宣伝はしてるんだし。 ただカルチャーショックというか、ねぇ…… |