欠片 2001.11


心身共に色々あったので、やすらぎを求めてネット上を彷徨っておりました。
本も読みました。一般出版、同人誌の別無く。
そうして、思ったことや感じたことのうち、半端な部分――
「どのページにも、ちょっとなー」という欠片を此処にまとめていこうと思います。
当然整理もできてない部分です。そもそも整理整頓は苦手だし…
なので、扉を付けました。
ネガの煩悩の形を見てやろうという物好き、いえ奇特な方はこちらへ
そんなもん見たくないから戻りたいという方はこちらへ
どんな煩悩なんだ?とお迷いの方は以下の駄文を参考にどうぞ。
3月分の「欠片」はページを改めました。
5月分の欠片は、こちらです。
6月分の『欠片』は、こちらです。
8月分の『欠片』は、こちらです。
9・10月分の『欠片』は、こちらです。
11月分の『欠片』は、こちらです。


☆ お客って…          2001.12.07

ウチの町は、なぜだか低料金の写真屋さんのチェーンがやけに多い。
同じ商店街で違うチェーンの店が、3軒離れて店を構えてたりする。

メチャ上手なわけではないけど、何しろ安いし、24時間営業で年中無休だし、
写っている人数分の焼き増しは無料でしてくれるしで、結構重宝してる。

で、この日も現像&人数分焼き増しを頼んでたのを引き取りに行ったのですが、
…なんだか異様な雰囲気……お客は私の前にもう二人いるのだけど。

一人が帰ったとたん、前のお客さんがいきなり大声を。
??一瞬、自分の耳を疑ってしまった。
「こんなんに、金払えるかー」
「ただでもらうわ、当然やろ」
この後のは、携帯で話してた相手に言ってるのですね。

ふと見れば、接客カウンターの上には引きちぎられた写真が2枚。
確かにぼやけていますが、うす暗い部屋の中らしくピントも合っていません。
これをきれいに現像するのは、チェーン店では、ちとムリ。

このお客さん、一応妙齢の女性というヤツです。
20歳くらい、厚底ブーツを履いたいかにもという服装。
ずーっと携帯で誰かとしゃべりながらお店の悪口を…

「はよ探さんかいっ。なにトロトロしとんじゃー」
これは↑ナニトカさんの頼んだ年賀状を探している店員さんに言ったのですね。
しかも、彼女、引換証を持ってきてないらしく、お店の人は全部の袋を開けてみてるのです。

「だいたいここは、いつもヘタクソなんじゃ。腹立つー」
ならば専門の写真館へ行けばいいのにと後ろで突っ込んでしまう私。
お店にだって向き不向きがあるのだから、店に逢わせて持ち込めばいいのに。
初めてならともかく、何度も利用してるのなら、お店のレベルも分かってるでしょうに。

よっぽどひどいものは別ですけど、その場合は「ただで寄こせ」ではなく、「引き取れない」と拒否するべきでは?
第一、文句があるからといって、こんな風に罵っていいことにはならないでしょう。
文句があるなら、きちんと言えばいいんだわ。
と、短気な本性が出てくる出てくる。

どうしよう。
近くの派出所に言っても、こんなのは相手にしてくれないだろうし。
お店にとっちゃ、一応客だし。
これ以上腹を立てる前に、出直した方がいいのかしら。
でも、私もくたくたなんだし。第一、こんなのに負けるのはヤ!
と思案してたら、お店の若い人が横から声をかけてくれました。

ありがたく取ってもらったけど、かなり動転してたみたいです。
彼女、現像代を請求するの忘れてたもの。
焼き増しは無料だけど。現像はお金いるのよね。

「おいくらでしょう」と尋ねたら、
慌てて「すみません、すみません」と何度も言ってたけど。可哀想でした。

それにしても……身近な人との関係は知らないけれど。
携帯の彼女は、あんな調子でずっと生きていくのでしょうか。
ずっと周りに疎まれたまま?

とてもとても寂しいことじゃないかと思います。
もしかして、お金は得するかもしれません。少しは。
でも、あんな風に顰蹙買ってまで得るものでしょうか……
それとも、どうしてもお金に困っていて、代金を払わずに写真が欲しかったのでしょうか?


☆  岡田斗司夫の「新オタク日記」       2001.12.8

月刊誌がだいぶ出そろった頃なので、喫茶店へ休憩&雑誌を読みに♪
だって、買うと嵩張るし高いし。300円でコーヒーと雑誌が楽しめると思えば安いもん。
図書館には入ってない「モノ・マガジン442号」。例によって後ろから読み出し。
もちろん、岡田斗司夫の「新オタク日記」を読むため〜
結構面白いネタが二つ。
・秋葉原の飛行機ラジコン専門店の店頭にある注意書きで、岡田氏、噴いてるんですね。
その内容はと言うと「初心者の方へ助言なさるときのお願い」なんですね。
○ 基本的なことに絞ってください。一時に大量な情報は混乱のもとになります。
○ お客様のご希望をまず第一に(中略)その実現の相談相手になってください。
○ 他店や他人を批判することは、ご遠慮ください。
>そうか語っているか。初心者相手に偉そうに。
ああぁ〜〜やりそうだわ、オタクに語ってしまいそう。
き、気を付けよう。

二つ目は、ちとマジメ。
せっかく誕生した命、みんなが幸せなら、言うことないのにね。
と、日記で書いてたのに続けます。
・娘さんの授業参観がネタ。
少し長いけど、大筋をそのまま引用しますね。

「国際情勢」がテーマの6年の授業での先生の発問
「無人島で3年間生きていくのに必要なものを10こあげなさい」
子ども達は話し合って色々な意見を出します。
で、ソレを効いていた先生のまとめ
「では皆さんの書いた『絶対に必要なリスト』をもう一度見てみましょう。
食料、水、毛布、クスリ、ナイフ、電気、図。どれも生きていくために
『絶対に必要なもの』として皆さんが考えたものです。
そのどれもが皆さんの周りで当たり前のように売っていて、いつでも買うことができます。
ところで、いま世界には190〜200近い国があります。
そして、そのほとんどの国では、いま皆さんの書いた『生きていくために絶対に必要なもの』が手に入りません。
買おうにも売っていないのです。そういうことを『どうしてだろう?』
これから皆さんと考えましょう」

岡田氏も「見事!!」と言ってたけど、本当に。
豊かな国、豊かな社会の中にいると、何でも売ってて当たり前、手に入って当たり前と思ってしまうのね。
ええ、もうどうしても、そうなる。悪意なんか、これっぽっちも無いんだけど。
それらを持ってない国や人たちから見ればずいぶん「いい気なもんだ」よね。

うーん、こういうの読むと、面白さは切り口だなぁと感心してしまう。


このページの壁紙、アイコン等の素材は、Asha's Graphics Garden様からいただきました。「高みのガーゴイル」のセットです。


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