「なんじゃ、こりゃ」と思われた方は、速やかにお戻りください。
お互いの心の平安のためです

ひょんな事から、巡り会ったコミックマーケット。何でもありの自在さと、「好きなモノは好き!」というパワーが、救いをくれました。

・書き込みは、順不同です。ここまでいらっしゃった方なら、読んでいくのも嫌じゃないだろうと独断。
・ホームページをお持ちで、かつOKいただけたサークルさんには、リンクを貼りました。

  2001年冬のご報告
少しずつ更新します。蟻くらいのスピードですかしら。;^_^A
サークル名 ジャンル タイトル コメント
SEEKERS アニパロ
ワンピース(副×シャン)マンガ
『Vento di mare』
〜海の風〜
ベンとシャンクスの出会い篇。真っ当な雇われ船長やっていたベンがシャンクスの船に乗るまで♪
幼年時代のベンとシャンクスが可愛い〜全然違う世界に生まれ落ちて、でも、海を夢見て。ええ、「きっと 同じ夢を見ていた…」と言うとおり♪
転がり込んだシャンクスも、けっこう有能な船乗りぶりで、さすがです。
「誰のもんでもない 俺がもらってっても いいよな…」で、ベンを落とそうと一生懸命口説いてるシャンクス。連れていくんじゃなくて、「一緒に行こうぜ!」という誘いがいかにもシャンクスらしいというか。かっこいい〜
「人の心は奪えないだろ!俺はお前の全部が欲しいの!」ものすごい殺し文句ですね。
「副船長への道」1、2でのベンのシャンクスあしらいの見事なこと〜
そりゃもうシャンクス担当、まっしぐらでしょう。
この二人の船なら、とっても楽しいだろうな〜〜
HONEY BEE アニパロ
『イニシャルD』涼×啓
小説



『星月夜』
シリアスな「寂しい狼」とコミカルな「ドライブに行こう!」の2編掲載。
ひりつくような「寂しい狼」と啓介もてもて状態がハッピーな「ドライブに行こう!」。1冊で2度美味しい。私はやっぱり虚ろを抱いた涼介に揺れますが。
「この弱さを弱さとして告白できる相手がほしい」と「おれはおまえがいいんだ。おまえに甘えたいんだ」と言えるまでのぎりぎりと神経を切り裂くような涼介の内面がとても痛くて、その分結末が甘やかです。
「ドライブに行こう!」の涼介は、えらく可愛げがあります。藤原拓海がそばにいるせいか?しかし、藤原って、我が道を行く点では涼介に似てはいるけど……ある意味最強な性格かも。
・こちらのほうが適切であると判断するのは、なにかを好きだと思うのとはまったく性質が違う。
・これはいままで味わったことのないものだった。いちど味わってしまうと手放せなくなるものだとわかった。涼介の心に住む暗いさまざまなものを無力にする力を持っていた。
NOCROSS NOCROWN アニパロ
ワンピース(副×シャン)マンガ


『tick-tack-toe』『kissxxx』
『tick-tack-toe』 うーうー、なんて言おうと迷っていたのだけど、副とシャンクスとのやりとりの間に挟まれるシャンクスの夢のカットバックがーーああ、絵は、こういう表現ができるんだなぁ。絵でなけりゃできないことだなと、うっとり〜&羨ましい……
若い頃、「これ以上どうしろってんだ…」と呟いてた副が、年を重ねて「いいな」と余裕こけるようになってて、ああ……「こいつは知ってる」「俺が――」「手を離せないことを」なんて適切な、二人の思いの表し方の差。
よく動く指や握りしめた掌で、シャンクスの繊細さが、よーく分かります。
『kissxxx』は甘いです。いろんな格好の二人とシャンクスのべた惚れ加減が楽しうて〜思わずにま〜となりますから、決して人前では読まないようにしましょう♪
B級エンジン アニパロ
ワンピース(副×シャン)マンガ


『善哉』
こちらのシャンクスはいつも笑っています。
笑わなくてもいいよと言ってあげたくなるような場面でも笑って――誰を責めるでなくひとり立つ、前へ進む。そんなシャンクスが本気の目を見せるのは、副船長にだけ。
その目がまたすごいんです。「目で殺す」って言うけど、そりゃあ殺せるだろうさ(二重の意味で)というような目。
もちろん副船長もかっこいい。作者様に、「副船長だいぶ受け気味…?」なんて言われてますけど、自分にできることできないことを冷静に判断できるトコなんて、どうしてどうして〜立派に“漢”です。
Planner アニパロ
ワンピース(副×シャン)マンガ
『LINE』 副船長お怪我ネタその時とその後篇。
とってもラブラブな(死語ですね、でも、ホントにそんな感じなの)二人が可愛い。この二人なら、バカップルだろうと、許せる!
副の怪我でキレたシャンクス――心配でたまらなかったんだろうな〜腹も立ったんだな〜で、そのシャンクスを「俺の知らない時を過ごすあんたを見逃すなんて嫌じゃないか」で押さえちゃう副って賢い。スゴ腕!
あの世からだろうとなんだろうと、副を呼べるのはシャンクスだけなのねーとうっとりしております。
むらさき
アニパロ
「名探偵コナン」
『RED&BLUE』 快斗×青子ですね。『THE SNOW QUEEN』の2週間後、約束通り飛んでった青子ちゃん〜「子猫や小鳥がくっつき合って眠るように、一緒に居るのが自然」な二人。可愛いですなぁ〜さすがに快斗はざわめいてますが、青子なんて、もー、素直っつーかなんつーか天下無敵です。白馬と紅子のデートに比べたら、裏も表もない、ただただ一緒にいたい――最強です。その二人の距離というのが東京――ラスベガスってのがナンですが。
ここは素直に、いたいけな高校生の「究極の遠距離デート」をのぞき見したいけないお姉さん気分に浸りましょう。
『Padparadscha 蓮の蕾』 こちらは、キッド・コナンですね。しかしまぁ、今回もキッドって、コナンには弱いこと。「ポーカーフェイスが信条のこの俺が、こうもあっさり看破される」ったってねぇ。発作起こして足手まといにしかならんコナンを連れて地下探検しようなんぞ、そりゃ見抜かれるでしょう。声のせいもあるにしろ。まぁコナンの方も、「緩く握られただけで、捕まったと思う」んだからして。ラスト…「次の次の発作を多分乗り切ることはできない」という伝言は、どこまで波及するのか、胸が締め付けられます。
個人的には、お気に入りの影村遥が『RED&BLUE』に続いて大事な場面に出てきて嬉しかったです。影村が絡むと、たかが証拠隠滅でも大がかりで、楽しいったら。
京極堂書店

カストリCo.
ミステリーパロ
マンガ
京極夏彦


『Alter Alter Zait…』
春爛漫を思わせる表紙で分かるとおり、スタートは青春時代。
戦時中、バラバラになっていた時を経て、戦後4人が再び揃うまでを描いています。
あの時代、大日本帝国と張り合おうという榎木津の強さが眩しいです。
ようやっと帰ってきた関口を救うために京極堂が燃やしたモノには息をのみました。
ええ、ハラハラドキドキ。でも、それ故に京極道の一言、「おかえり」がすとんと胸の底まで届きます。ようやっと帰ってきたのだと……人は自分が必要とするところへ行くのだとしみじみしてしまいました。
HODO2 PROJECT アニパロ
SD
流花
小説


『LABYTINHTF OF EDEN』
10月に出た『雨に咲く花』は、『孤独の迷路』番外編。
今回の『LABYTINHTF OF EDEN』は『孤独の迷路』の続々編。
『孤独の迷路』の続編は『LABYRIHTH NIGHT』です。ああ、遙かな道。前回の番外編『哈爾濱1940』が 出たのが2000年の夏。いやーよく出してくださった♪もう感激です。
1940年代の中国大陸から始まったストーリーは、今回、欧州へ。花道がスイスで療養中なんですね。前回、流川の「凶悪な純愛」が、切なかった……で、私にとっての今回の醍醐味は、愛していれば許されるのか、愛は免罪符足り得るのか。価値観の異なる二人の間で――ってトコですね。だって愛故だから何でも許すじゃ、その時点ですでに“対等”とは言えないでしょう。判断した上で「それは許す」と言うのなら別だけど。
最後、自分を取り戻すと決意した花道が、救い手だった流川の前に立てるのは何時か――楽しみです。ええ、何年でも待ちますわ。
『雨に咲く花』には花道は登場しません。流川が身を切る思いで欧州へと送り出したのです。前作で花道を介護していたオリジナル・キャラ文子の、自らの想いへのけりの付け方が――雄々しいです。たった一人になって、それでも花道のためにその手を汚し続ける流川も痛々しいですが。
うっとりクラブ
オリジナルジュネ
マンガ


『銀のジーク 10』
バルハラを舞台に、純情お子さまで可愛いジークロンドとたらしーのキラティアのお話。基本はラブ・ストーリーですね。ついに同人誌番判も、10巻目。
今回、イライシャつー黒髪長髪男が出てきたので、わーいと思ったのですが、ヘンタイさんでした(--;)
いや、ヘンタイはいーのです。男だろーが女だろーが気にしません。でも、愛を仕掛けた相手を邪険にするロクデナシ加減は×!美人を自分の体内宇宙に入れたがるわ、妻は一人と言いながら、他は愛人だからとしゃあしゃあとしてるわ……
私ゃ比べられるのは嫌いだから、こういう男は蹴りっです。人喰い薔薇ロージアだって、その守り係のリルにしたって、犠牲者だわ。
勝手ではあるけど、ずっとずっとキラティアがましだー。
取り込まれてしまったジークを取り戻すために、やったことったら――ぷふっ(^_^;)
いや〜キラのファンは、悲鳴上げたでしょうな。いや〜笑えた笑えた〜ルシフェルにつきまとう健全スケベ男、ヒューレン・ウォーレンなんて、可愛いこと♪
胡麻屋 オリジナル〜ネコマンガ
『ネコ ハマりました』
かわゆい動物メイン紙系グッズサークルの胡麻屋様の『ネコ はじめました』『ネコつづきました』に続く第3弾。桃の箱の中にハマるモモ太〜(^^
ああ、箱ごと搬入できたら生モモ太に会えるのに〜
もともとウサギ飼いさんなのでネコによろめいてると「背後で、ウサギがビリビリと新聞紙を引きちぎり続ける」そーです(^_^;)まーいずこも……
モモに捧げる歌を作り続けるお母さんもナンですが、「ネコ飼ったから大阪行かない」と言うてきた先パイも(^_^;)
かばさん家の3匹も協力に人間をコントロールしてるようです。なんだかな〜
ま〜人間は〜ネコに奉仕するために存在するらしいから〜(^_^;)

別ジャンルだけど「B-DRiVE!」(『GEAR戦士電童』を愛する3人のサイト)で、GOMA様のイラストが見られます。
http://members.tripod.co.jp/b_drive/index.htm
Moon Tears オリジナル

『Dr.わち虫のふよふよワールド!
 ふよふよファイル1』
弥咲しおる様の初のコピー本です。
4コママンガにぴったりの可愛い本です。
ホームページMoon Tearsに連載していたカルテ1〜カルテ33がモト。
鉛筆の線も柔らかに、とてもかわいいふよふよ虫たちの世界。
ところがどっこい、なかなかのパワーなんですね。この虫たち。
二等身の愛らしさに騙されてはいけません〜
私は思いこみが激しくて、面食いのしゃも虫さんが好きなのですが、
最近お金のためならなりふり構わないカネババ虫さんにも浮気していますの(^ ^)

こちらは一般出版物ですが、有明にも関わりが深いので、こちらにアップしました。
著者名
タイトル 出版社 値段 ページ数
コメント・他


東浩紀

『動物化するポストモダン』
オタクから見た日本社会

講談社現代新書 \660 193ページ
2001.11.20発行

「オタクたちの消費行動の変化が社会に与える大きな影響とは?」というのが惹句です。
オタクといっても、主に80年前後生まれを中心とする世代の男性に焦点を絞ってます。
ま、そうでないと、論を立てるのはムリですよね。オタクの場合、嗜好面でも行動面でも性差がありすぎる。
年齢的な差も大きい、はずなんだけど……
いちばんぐさっときた指摘!ええーん。
・データベース消費のなかにいるオタクたちは、ひとたびある作品に捕まれば、あとは関連商品と二次創作を無限に消費してくれる。
でも、「他者を必要としなくなっていく」というけど、どうみてもこの本、著者が「ぼく(ぼくら)を分かってくれ」と言ってるような気がするんだけど。年寄りの気のせいかしら。ま、その分切実さがあって、読んでて楽しかったですわ。
・そこ(90年代のオタク系文化)ではもはや作家は神ではない。だから名も挙がらない。そのかわりに神々になったのは萌えようそである。90年代を代表する萌え要素ならば、多少詳しい消費者ならいくらでも挙げられるはずだ。
・いま私たちの手元にあるのは、もはや「アメリカ産の材料で作られた疑似日本」でしかない。私たちはファミレスやコンビニやラブホテルを通してしか日本の都市風景をイメージできないし、またその貧しさを前提としてねじれた想像力を長いあいだ働かせている。その条件を受け入れることができなければオタク嫌いになるし、逆にその条件に過剰に同一化してしまうとオタクになる、そういうメカニズムがこの国のサブカルチャーでは働いているのだ。だからこそ、ある世代より以下の人々は、たいていオタク好きかオタク嫌いかくっきりと分かれてしまうのである。


EC研究会 とってもe本プロジェクト編著
伊藤博 生井俊 小口繁美 土屋憲太郎
『万有縁力』

ネットの向こうに人が見える
プレジデント社 \1500 264ページ
2001.10.19発行
色々な人へのインタビューをモトにネットの可能性を探っています。ネットは金儲けの手段ではあり得ないと思いましたわ。
糸井重里
・「表現ってのは、自分のDNAをばらまきたいわけですよね。そして、『あ、同じ』と言い合いたいわけです。そのコミュニケーションは、人と会うことの延長戦上にあると思うんですよ。それをいちばん効率よく、しかも、嘘つかないで、迂回しないでやれるのがインターネットが持つ一番の魅力でしょう。『あ、間違えちゃった』というのを、書いていいんですから。そんなメディア、今まで見たことない」
村山らむね
・「買い物って、モノと出会うための一瞬なんです。買った物をどう暮らしに活かすかということがより重要だと思いませんか」
・「裸にならないと共感されないみたいです。インターネットは、芸術作品じゃないので、きれいなものを見て感動するというよりも、生きている間に溜まってしまった汚物を一緒に見て、『私も同じだよ』と言い合える場所です。今までのメディアは『私はこんなに頑張ったの』を出す場でしたが、インターネットは『私はこんなにダメなの』が出せる場です」
・「最近の『子供の教育は親の責任』という環境は、母親と子供を二人きりで閉じこもらせ、それ以外の人が手を出さないという環境をつくり、とても怖いです」
・仕事は人が生み出し、人が成し遂げる。機械は仕事を生まない。金も仕事は生まない。金が金を生み、仕事も作り出すという勘違いがバブルを生んだことは、誰の目にも明らかである。それらは、人が仕事をすることを助けてくれる道具(ツール)であり、ユーティリティである。



実際救ってくれたのは、このコーナーの本たちでした。

特に、荒川マジックさんの「ねこばなし」で一時預かった子猫を
「いまはもういないけど、あのこはあたしのことが一番好きだったんだよ」
いっている言葉を読んだときは、全ては許されるのだと、言ってくれてるような気がしました。

2001年夏の記録は、こちらです。

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