「なんじゃ、こりゃ」と思われた方は、速やかにお戻りください。お互いの心の平安のためです

ひょんな事から、巡り会ったコミックマーケット。何でもありの自在さと、「好きなモノは好き!」というパワーが、救いをくれました。

・書き込みは、順不同です。ここまでいらっしゃった方なら、嫌がらないと思うのですが。


・ホームページをお持ちで、かつOKいただけたサークルさんに、リンクを貼りました。

・秋にもしっかり新刊が…下手したら、夏の整理も、きちんとできないウチに冬になるんじゃあ…

2000年夏のご報告
少しずつ更新します。蟻くらいのスピードですかしら。
サークル名 ジャンル お勧め本 コメント
しましまたぬき オリジナル
少女マンガ
「MARS WOLF」(SF)
少年少女世界迷作の海シリーズ
「賊とお嬢と瓶底眼鏡」
「海賊『黒猫』を追え!」
「人魚の歌とたからもの」

「そして人は知ることを知る」(ファンタジー)
今回初めて買ったので、全部まとめてアップ。
女の子は可愛くて、たくましくて、男は美形もおっさんもよりどりみどり。子供の頃読んだ講談社とか旺文社のSFとか冒険ものとかを思い出させてくれるいい味わいです。
「見る夢だけでなく叶える夢を持っている」byユーリック・ラーゲ船長
しかし「MARS WOLF」ってこんなにシリーズがあったのね。読むぞ本のリストがまた増えたです。
ここまでは島嶋雀さん作。「そして人は」はRACOONさん作です。
M3 オリジナルSF
少女マンガ
とってもたくさんあります。
冬と夏には、定期的にM KIKAN」を発行しています。2000年夏はM KIKAN22」
「緑の世紀」シリーズ。営々と続いています。
現時点では、リッピのハハが出張っています。
「シルマリオ綺譚・下1」が出ました。
出てくる出てくる。登場人物。舞踏会だけあって、ハンパじゃありません。またジジババが強いんだわ。
エリエーレが性格くっきりしてきた分、切ないです。
冒険野郎マクガイバー エッセーマンガ 「本当にあったとんでもない話9」 神戸での震災体験をつづったエッセーマンガ集。
異様に自分を客観視した視点が、怖いくらい面白い。この頃ご活躍の、酔いどれK子ちゃん。今回も笑かしてくれました。でも、この名前、ちょっとイヤかも。
ゲーム「ロトの紋章」 「ハピネス」
ゲームパロなのに、ゲームを全く知らない私が読んで、なんでこんなに面白いのよ。と、今回も思った。うーん。すごい。でもゲームには近寄るまい。ぷるぷる。「次世紀もアレルXカダル。行くとこまで行くともさ。でも小心者だからすぐ戻って来れそーなとこまでしか行かないかも」とゆー控えめなとこが…
荒川マジック エッセーマンガ
子育てマンガ
来訪者24
ねこばなし21
さかなごてん7
りぞこみ!
ろっこめのアンジェリーク
単行本の「来訪者」はなかなか新刊が出ませんけど
こちらは、どんどん出ています。今回も介護しながら五冊というのが…
・マジックザギャザリングのカードをほしがるひかる君とおもしろそうじゃないかと言うお父さんに「おもしろそうだからだめなの」「私らハマったら本気で百万使うでしょ」という愛さんのセリフが何とも。
うっとりくらぶ うーん、ファンタジー系でしょうか? 銀のジーク7 バルハラを舞台に、純情お子さまで可愛いジークロンドとたらしーのキラティアのお話。なんだかだんだん絆されていくジークが今回すごく奥深い言葉を。「ウソの言葉はとがっているから、あいつの愛してるは、すごく痛い」
やっぱりラブ・ストーリーとなるのでしょうけど。いつもいつもオンナが強い。強気の裏にチラとでる優しさがステキです。
サークルCRARIS
NAGA様
オリジナルコミック
『告発は黒猫の性』
・過ぎたものに戻れはしないけど喪うわけじゃないってこと
・大人として、いいお手本でありたい
このせりふでも分かるように、とても真っ当です。ひたむきさが気持ち良いです。
学園ドラマなんですけど、男子校が舞台だけあって、一味違います。あえて似た領域を探すなら、市東さんの『やじきた学園道中記シリーズ』とかうーんと昔の『ハリスの旋風』とかでしょうか。


『そして人は深く閃く』
・みんなと違うってことは特別だってことだろ?(byハル)
・ひともものも 在るべきものは 在るべき場所へ――
海王シリーズ二巻目
ハルと西坂が出張るっています。
やくざの跡継ぎ泰一と舎弟山崎の出会いとか、
ハルと西坂がどういう知り合いなのかとか、
ハルと西坂は、どーして何でも屋で金を稼いでいるのかとか、
現在に至るまでの諸々がいっぱい。楽しいです。
――しかし、確かにここの登場人物は、どいつもファイターだ!
実録ネコマンガ 『黒猫の正しい飼い方』 ”インターネット最強の黒猫”バントライン氏の日々(喰う寝る)を、お抱え漫画家NAGA様が記録されています。
ネットの海で釣り上げられた身としては、なーんにも言えません。
「猫男参上」のページに行けば、バントライン氏の踊りと、18歳以上の男が一杯見られます。http://catman.vis.ne.jp/
こちらはホントの裏だそうです。18歳未満立入禁止!やおいがダメな方もご遠慮くださいとのこと。守ってね。サイト名は『ミもフタもない』
http://www93.sakura.ne.jp/~mimofuta/

サークル名 ジャンル お勧め本
(基本的には、入手しやすいように最新刊を取り上げております)現在は夏コミ発行本をメインとしています。
コメント
がらがら海賊団

改名
SPARKING-ROKETS
パロディ
ONE PIECE
海に続く森
海に続く森に続く森
海に続く森に続く森…に続く森
のめってしまった…まさしく落っこちた。今何にオチたのか考え中です。副船長とシャンクスが鍵なのは間違いないのだけど。
「痛かったら痛いと言っていいんだぜ」byシャンクスに引っかかったらしいのだけど。うーむ、です。
Instant Shangri-La どーやら私は「あんたの望みは俺の望みだ」と言う相手を「つまんねェ男だ」と言ってのけた上で「サンキュ」と言えるシャンクスに弱いらしいと判明!じたばた。
FULL BLOSSOMS パロディ
スラムダンク
流花・仙花
GIRRAFFE (ただいま活動休止中ですので、古本屋に当たってください) この本に出会わなかったら、多分今も自分の問題に気づかないまま、苛立っていたと思います。自分の欠落に目を向けさせてくれたことに感謝しています。もちろん、それだけでなく、文体、言葉の選び方等、惚れ込んだ本です。
HEATSTROKE いただいてしまった。すっごくしあわせ。「餓狼伝説」がもとらしいんだけど、私にとってはオリジナルみたいなもの。もとを全く知らないんだもの。この方の文章って、とにかく読んでて気持ちがいいのですよね。ほとんど官能的といっていいかもしれない。
ゆきはな社

ジャングル・ドクター
(完売しちゃいました)
流花版スタートレックシリーズの最新刊。醒めた目をした仙道が(万能のアンドロイドです)なぜすんなりエンタープライズ号の艦医になったかを語って、とても説得力があります。


野生のカリプソ 前編
花道が人魚姫です。とーぜんたくましいです。初恋の人を追いかけて人間になっちゃうんですから、一途です。恋が深まっていく途上で、自分が変わっていくのに戸惑っている花道が、人間の身体にまだ馴染んでないのと相まって、とても初々しいです。


CHAINED
太陽の戦士ハナミチと眠ルー四郎のサンフラワー・シリーズ4
とっても、らぶらぶな2人が見られます。今回のテーマは、なんと「縛る」だそうです。(笑)いやー、楽しかったぁ。
オリジナルSF WATERWITCH 荒廃した地球を舞台に、「信頼+愛情の初々しい」二人のペア(ハルとサスキア)が見られます。最後、「天使より堕天使の方がいい」ってセリフには泣かされます。
NO COUNT! パロディ
スラムダンク
流花
サンポノタツジン 2000.8
(完売しちゃいました)
*ドアホーランド案内
*ホームページだより
*げんないツアーが行く。
*御前様と大黒様と行く浅草・柴又・湘北天
とにかく楽しい本です。「散歩の達人」という雑誌のパロにもなってますけど。知らなくてもOKです。後半、秘密結社ファールアウトによる「御前様と大黒様と行く浅草・柴又・湘北天」のコーナーでは、ものすごい照れ屋の花道とメチャ健気な流川が可愛いです。7月のヒサンな旅行を思い出してしまった。この本があればもう少し楽しかったかも…
チョコレート工場のひみつ

チョコレート工場のひみつ つづき

(こちらはまだ大丈夫です)
こちら、4,5月の発行なのなのですけど。ロアルド・ダールの原作が、また上手くサルとキツネの世界によく合っていて。ゆりかごからジジィまで、サルとキツネが一杯。個人的には「つづき」67ページの「オレは隠しごとはしねーっ フン」と真っ赤になるハニーマウスとうっすら赤くなるルーキーマウスがすっごく可愛いかったです。シフォンケーキのレシピまで付いていて、焼いてみようという方には、超お得。
ANGE 赤縄(せきじょう)
前編
「はつこひ」後日譚というだけあって、初々しい二人。後見人役の水戸洋平と彩子さんが、いい味だしています。アダルト風味の「Pink Purple」も8/26に発行されました。ほほ。
Cream Pink
五月緑子のペンネームで、商業誌デビューとのお知らせいただきました。
「ひーいずまいですてぃにー」「美男?美女?美人!」(アイスノベルス)オークラ出版
MILLENNIUM  THIRD ヒロイックファンタジーというか、国王(ロリでストーカーだそうですby水戸)流川と総上将軍花道の愛と戦いのドラマ。完結編。
締まり屋で自分自身をもエサに使えるほどしたたかな花道というのも、なかなか。育てられた者が育てる者になるという隠し味も美味しい。
綺堂 パロディ
スラムダンク
流花
桜月夜 短いんだけど、日常のひとこまの中で深まっていく二人の仲を、丁寧に描いています。
Fool`s paradise ちょー美女と野獣 
  3b
Wパロだそうですが、タイトルから分かるようにハナミチが美女です。で、コシノが、かっこいいおねーさまです。語り口が暖かで、性格がくっきりしているので、読んでて心地よいです。ヨーヘーとアヤコが、儲け役です。
HODO PROJECT
(ほどほど ぷろじぇくと)


哈爾濱1940
『孤独の迷路』番外編。1940年代の中国大陸を舞台にしたパラレル物。かなりイタい展開だけど、戦前の雰囲気が書き込まれていて、私好み。流川の「凶悪な純愛」が、切ないです。
大黒屋 パラダイス・アーミー 銀河系の片隅にある辺境の惑星パラダイスを舞台に、流川少佐と桜木特殊一等兵のてんやわんや。ライトなコメディで、笑っているウチ、に元気が出ます。
うさぎ狩り
パロディ
金田一少年の事件簿
猫(にゃんこ)ちゃんじゃねぇ 前編 とても鬱になっていた時期、救いになってくれました。始めは「ずるくて小賢しいキミ」のサブタイトル(SURVIVOR)に惹かれたのですが、フィクションの力をしみじみ感じさせられました。
猫(にゃんこ)ちゃんじゃねぇ 後編 ものすごく分厚いです。土曜の午後をめいっぱい使って読了。
明智さんと一君は変わらず幸せですが、「何者にもなれた時代は終わった。もう自分はなれる者になってしまった。すべては記憶の中にしか存在しない」という〈大人〉の嘆きが胸にこたえます。
でも失ったモノはモノとして、認めていかなければならないのでしょうね。
パロディ
超頭脳シルバーウルフ
ケント牛乳禁止 洒落にならないタイトルと後記にあったです。全く雪印の件はタタる。でも、中身は可愛い。幸せな二人。
「よしんば帰れなかったとしても、大切なものはここにある。」「取りに帰らなきゃならないものは私にはありません」
http://www.adachi.ne.jp/users/usa-a/index.html
プロジェクトR ミステリーパロ
月読(つくよみ)上
きばきょう 其の参
木場がね、ホント乙女のようでかーいいです。いろいろな思い悩む木場に、ちょい役の女が言うんですね。「気が変わるんじゃなくて、その日その時にいろんな気持ちがあるんだよ」それで月、かな。
この本、紙袋に入れてたのをバサッと落としちゃって同僚に見られちゃったんですが、「すごく高尚な本」と言われましたわ。なんと反応したらいいのか、固まってしまったです。


したこころ
めちゃんこシブい装幀の本です。で、中身はね〜すげえ駄々っ子の京極堂なのです(笑)。木場相手だから♪関口を相手にしている時とは、ずいぶん違っていて、でも、そうかーと納得。
川新や猫目洞のお潤さんや、さるお方も出てきて、サイドストーリーとしても楽しめます。

実際救ってくれたのは、このコーナーの本たちでした。

特に、荒川マジックさんの「ねこばなし」で一時預かった子猫を
「いまはもういないけど、あのこはあたしのことが一番好きだったんだよ」
いっている言葉を読んだときは、全ては許されるのだと、言ってくれてるような気がしました。
著者名 タイトル
出版社 
心に残った言葉 コメント
東浩紀

不可視なものの世界
朝日新聞社
\1800 266ページ
・犬は不思議な動物ですよね。感情の転移が起こるわけじゃないですか。世界中で、何百万という人が、毎日のようにどんどん犬に転移を起こしているわけでしょう。何でああいう動物がいるんでしょうね。引き続きコンピュータの発送で言えば、あれはすごく低スペックなのに、奇跡的にソフトが走るマシンなんでしょうね。つまり、ウィンドウズとか入れてみたら、こんな低スペックなのに走ってるって。 へんなとこ取り上げちゃったかな?でも、すごく頷けたのだもの。この本自体は、現代文化をテーマにしたとってもまじめな対談集です。
法月倫太郎との新本格に関する章や、山形弘生とのオープンソースやハッカー文化に関する章に、特に惹かれました。
東さん自身けっこうオタクで、そのせいか児童ポルノ法には、かなり危機感を持っている。
『ふくちゃんのホームページ』で聞いた音楽関係のドタバタにも通じることかも。
別冊宝島編集部編 「おたく」の誕生!!
宝島社
\638 395ページ
・趣味の深さは、人間が孤独であることの関数なのである。(小浜逸郎) 懐かしいセリフに会いました。「まがいものでもウソっぱちでも、そこにはそういうものを書かざるをえなかったわたしたちがいるのよ」清原なつの氏も、表層的な女らしさから脱出しようとしていたマンガ家だった。
鶴岡法斎 マンガロン
イースト・プレス
\1300 269ページ
・わたしが学校生活で苦痛だったことのひとつが「平等」と「個性」という矛盾した概念が同時にやってくることだった。「みんなと同じ」と「みんなと違う」。どうしてここまで二律背反するものを共存させようとするのだろうか。
・個性は他人に伸ばされるものではない。むしろ、押さえつけられて、強制されても直らないものが個性であると信じている。そもそも個性とはそんなに素晴らしいものだろうか。他人と違うということで苦しんだ人間は、かなりいるのではないか。
70年代生まれと、うたっている表紙を見て、何だかめまいがしそうでした。若いっ!
けれど、そんな若い方が思い悩むことも、他人との関係であり、自分の居場所を探す試みであるということ。
世の中の変化につれ、子どもも変わったろうけれど、求めるものは、案外変わってないのではないか。
ならば、それをくみ取れない社会の在り方とは、何なのだろう?
香山リカ

「こころの時代」解体新書

創出版
\1500 222ページ
・人間とは金や女がからまなくても、ただ自分の尊厳(それがたとえ誤ったものであっても)を守るためだけに反社会的なことをするかもしれない生き物なのだ。
・「オタク」という言葉が人口に膾炙して久しいが、彼らはまだ目の前の他者にたいして「ね、オタクさ」と呼びかける能力を持ち合わせていた。
何ちゅー言われよう。けれど、しだいに低下する子ども達の言語能力を見ていると、「オタク」になるにも、それなりの能力が必要かもしれないという気が…
それとも、他人と交流することを妨げているのは、言語以前の問題、なのだろうか。(例えば他者への恐怖とか、拒絶されるコトへの怖れとか)
もしもそうであるなら、そこまでの恐怖を子どもに植え付けてしまったのは、いったい何なのだろう。
エチエンヌ・バラール

オタク・ジャポニカ―仮想現実人間の誕生
河出書房新社 \2200 318ページ
・彼ら(オタク)はどこまでも無意味で無益な趣味に大きな満足を得ていった。だが、実はこれが、彼らの戦いであったとしたら、どうであろう。生産性だけを極度に優先する社会への挑戦だ。自分たちを育てた、生産性と合理性でしかモノを考えない世界など見限ってしまうのだ。 違和感もあるのだけれど、なぜオタクがかくも増えたのかという説明付けとしては頷ける部分が多い。上の項でも書いたのだけれど、小さな子どもまでが日本の社会に示す恐怖や拒絶は尋常ではないのだから。
斎藤環

戦闘美少女の精神分析
太田出版 \2000 286ページ
2000.4.27
・「引きこもり」は「自閉症」ではない。むしろ対人関係を切望するあまり、拒絶されることを怖れて孤立するのが「引きこもり」状態である。
・否認とは否定によって認めることである。
確かに、認めてもらいたいと思わなければ、拒絶されることを怖れたりしない。けれど、認めてもらうためには拒絶される危険を冒さなければならない。拒絶を怖れない者ならそもそも引きこもったりしないだろうし。何というジレンマ。

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