欠片 2001.6 |
欠片12 | 欠片13 |
心身共に色々あったので、やすらぎを求めてネット上を彷徨っておりました。 本も読みました。一般出版、同人誌の別無く。 そうして、思ったことや感じたことのうち、半端な部分―― 「どのページにも、ちょっとなー」という欠片を此処にまとめていこうと思います。 当然整理もできてない部分です。そもそも整理整頓は苦手だし… なので、扉を付けました。 |
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どんな煩悩なんだ?とお迷いの方は以下の駄文を参考にどうぞ。 こちらは6月分です。 もう一度最初の「欠片」が読みたいと思われた奇特な方、こちらへどうぞ。 |
迷ったのだけど、これを踏み越えないと、次へ進めそうにないので、アップしました。 「そんなもん見たくもない」という方は、避けてください。 かなり、唐突だと受け取られるとは思いますが、私の中ではそれなりの脈絡というものがありまして。 その過程を綴った2000年版『黒猫通信』、近いうちにアップさせようと思っております。 もう少しお待ちください。 | |
欠片12 2001.6.8 「大阪教育大付属池田小学校で乱入男に刺され、1、2年生の児童8人死亡」 2001.6.8 何という…… 一番怖ろしいのは…… 薬の飲み過ぎによる錯乱が原因にせよ、なぜ子どもを狙ったのかということ…… 無差別に「何もかもイヤになった」のなら、乱入先はスーパーや駅でもよかったはずなのに。 怖ろしいことに、その過程が分かるような気がしてしまう。 (言うまでもないが、「分かる=このような犯行を認める」わけではない) 「自分には許されてなかった」と思うとき、「許されて甘やかされている(ように見える)子ども」は恨みや妬みの対象でしかない。 「なぜ自分には許されなかったのに、こいつらには許されるのか」「自分は我慢してきたのに、何の苦労もなく甘やかされているこいつらは何だ」 現在の児童虐待の一部は、間違いなくこれだ。 子どもに嫉妬してしまう親―― 自分は大人であり、相手は保護を必要とする子どもだということさえ、見えなくなってしまうのだ。 それは、年齢を重ねれば消えるというものではない。現に今回の犯人は、37歳だった。 ――若山春奈ちゃん殺害事件の犯人も35歳だった。 そして、傍目には何不自由ない妻であり、母だった。 私の感触としては、あの犯人は、春菜ちゃんになりたかったのだ。 あこがれの女性の娘として大切にされ、守られている存在に。 幼女に手を下してしまったとき、彼女は《母》ではなくなってしまった。
一歩間違えば私が陥っていたかもしれない地獄。 けれど、私はそこから脱することができた。 ――私もまた許されていると感じることによって。 言葉にしてみたら、すごく月並みで、恥ずかしいような表現だけど。 そう感じさせてくれたのは、ネットや同人のつながりだった。 私は、すでに若くはなかった。 けれど、求める心は年を加えたからとて無くなるものではないのだ。 「好きなことをしていいんだよ」 「何かをやりたいと思うのは、我が儘じゃないんだよ」 言葉や態度や作品によって、私の背中を押してくれた。 多分そこから、私は「子ども」を受け容れることができるようになったのだと思う。 そして、今の「子ども」が抱えるものを認めることも。 その後に、彼らが私を越え、未来へとつながっていく存在であることも、実感することができた。 「子ども」は、決して私の敵ではない。誰かの寵を競い合う競争相手ではないのだ。 「子ども」は、私の後に来る者。ならば、私は、私の抱えたものを彼らに渡すことだって、できるのだ。 殺されてしまった子ども達には……どんな未来が待っていたのか。 誰にもわかりはしないのに。今は、想像することしかできないのがかなしい。 その魂の安らかなことをという祈りの言葉を呟くしかできない。 私は殺されはしなかった。生きていくことを許されてきた。 ならば、私も、私の後に生まれた者たちを認めなくては。生かさなくては。 そうだ、生きてさえいれば。いつかは分かった……かもしれないのだ。犯人にも。 起きてしまったことは、元には戻らない。 喪われてしまった命は、還ってはこない。 せめて、これ以上の犠牲が出ないように―― 私は懼れている。よもや、よもやとは思うが模倣犯など出ないだろうか。 今、特に男の子が屈託を抱えていることが、分かるだけに。 彼らへのケアは、個々人の責任じゃない。親だけを責めてすむものじゃない。 行政も、やらなければならないことなのだ。 彼らは、私たちを「継ぐ者」であるのだから。 「現場努力を」という口だけでは、何にもならない。 ガードしろと言うなら、実際問題として、ガードするだけの予算が必要だ。 それは、子どもを守るだけでなく、妄執を現実に変えようとする者の一歩を止めることにもなるのだ。 「開かれた学校」の理念以前に、現在、最優先されるべきことのはずだ。 個人的な考えとして、遺された者の思いを考えるとき、死刑制度も有効だと思う。 けれど、犯人には、自分のしたことを省みる手だてになる前に、手っ取り早い救済としかならないのではないか。 持て余している自分を断罪してくれる巨大なモノ。 どうしようもなく自分を処断してくれるモノとして利用されるのは、国家機構も本意ではあるまいに。 これは、あくまで、私の感想。 単なる馬鹿ヤローだと割り切ってしまえるなら、良いのだが。 過剰に犯行に意味を読みとろうとするべきでないという主張も尤もだとは思うのだけど。 |
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6.12 付記 ☆ 隣の校区で包丁らしい刃物を持った30代の男がうろついているとの緊急FAXが! その後の経過は、不明だが。 模倣犯が出ないといいと思っていたが……やはり出たのか。
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6.14 付記 ☆ 犯人の供述が報道され始めた。 「インテリのエリートの子を殺せば死刑になると思った」 何という…… つまり、田舎の無名の小学校は彼の眼中になかったわけだ。 彼が目指したのは、教育大学付属小学校というブランド。 あれだけの非道をなすにさえ、そんな価値基準が優先した訳か。なんて……愚かな。 そりゃ、ブランド信仰自体はよくあることだ。 しかし、37年間生きてきて、そんな信仰なんぞ鰯の頭ほどにも役に立たないと分からなかったのか、彼は。 さるホームページの日記を読んでいて、ぽん! そうか、このやり切れなさ、この押しつぶされるような気持ち。 これは、「鬼」になった人を見てしまったためなのかもしれない。 私も、鬼にはなりたくない。そのためにも、この犯行を現実にしてしまった背景を知りたい。 |
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付記 6.15 今日のニュースで犯人は、最初の供述を翻した。 >逮捕後「死刑になりたかった」と供述していた動機についても、「うそだった」と自供した。 >「元妻を困らせるため、大変なことをしたかった。そのために子供をたくさん殺す必要があった」 逮捕当初、犯行の動機を「何もかも嫌になった。捕まえて死刑にしてほしい」 「エリートの子供を殺せば、確実に死刑になると思った」などとしていた。 その後の調べで宅間容疑者は、刑事責任を免れるために、精神障害の症状を重く見せかけ、薬物の影響もあったように装っていたことを自白。 府警が追及したところ、さらに「死刑願望」も「うそだった」と認めたという。 (MSNニュースより) 6.8の時点で、権力を利用した自殺だろうかとの私の想像ははずれたわけだ。 しかし、なおのこと怖ろしいことではないだろうか。 自分は死ぬ気はなく、罪を逃れようと画策するだけの知恵はあって、 そのために他人を利用しよう=殺そうとする――― この犯人にとって他人は、徹頭徹尾自分のための道具に過ぎないのか? リナックスを作ったリーナス・トーバルスのインタビューが週間ポストに載っていた。 今31歳(!)の彼は、コンピュータ会社の一研究員として省電力CPUの開発をしているそうだ。 なぜリナックスを使って金儲けをしようとしなかったのかと聞かれて彼が答えたこと。 【人生の目的には3つの段階がある。 第1段階に「生き延びること」 次に「社会生活を営むこと」 最終段階が楽しむこと」 僕はもうコンピュータという自分にとって最高の楽しみに到達した。 だから、あとは何も要らないんです】 同じ号の曾野綾子さんのエッセイ「昼寝するお化け」に、こんな文が。 【一番よくないのは、好き嫌いがよく分かってないことだ】 正直に言うと、曾野さんの主張には、賛同しかねる部分も多いんだけど、この一節は、まったく正しいと思う。 自分が好きなものを知っていれば、何とか生きていける。 自分の「好き」を見つけて。究めて。他に伝えて。―――そうすることによって、社会へもつながっていけるならば…… もちろん、いろいろな条件も絡まっているから、早々上手くはいかないだろうけど。 でも、「現実は甘くない」とは言いたくない。 大きく出るなら、甘くない現実を何とかするため、理不尽な運命から少しでも多くの人を救うため(生き延びさせるため)、 人間の社会というものは生じたのであり、ずっとそのように「ある」べきだったのではないか? そうではない、一部の力ある者たちが栄耀栄華を楽しむためだというのなら、だが、力ある者たちといったところで所詮人。 百年も生きはしない。その一族がと言ったところで、千年も万年も栄えはしない。 よしんば、そのようなエリート集団が脈々と生き続けているとして(某氏の伝奇SF小説のように)…… そのような社会の在り方こそが、池田小学校の犯人に逆手に取られたのではないか。 他人は道具だ。自分の利益のためなら、利用してもいいとするなら、それは獣の、ジャングルの在り方だ。 人が、社会を形作っていく歴史は、そこから離れるためにあった(はず)なのに。 それにしても、人の社会の中にあって、なぜ同族に牙をむくのか?まして、後から来る幼いものに? 自分の生存を脅かされたわけでもないのに?それとも、あの犯人にとっては、自分以外の人間はそこにある「もの」でしかなかったのか? ――分からないでもない、のが怖い。私もまた、あの犯人と同じであったかもしれないのだろうか。 他人を羨み、幼いものを妬み、「どうして自分だけが」と嘆いて、助けてくれそうな人にしがみつく…… ―――私は、過去を断ち切ったと思った。 それで十分だと思った。 けれど、違うのだろうか。それだけでは足りないのだろうか。 |
注意 ものすごく個人的なコトです。 | |||
欠片13 2001.5.25〜6.20 自分のやおいの原型を考えてみました。 考えた時間は前後していて、若干混乱もしております。 とりあえずの中間報告です。 >「引っかき回されてる攻めが好き」 そこまでは「好きなパターン」ですね。で、そこから先は? 怖い結論って? 自分への言い訳って? >そういう自分の内部の「もやもやしたもの」を、きちんと整理し把握しておく事は、小説書くだけで生活のいろいろな部分で役に立つと思っているです私。まあ、完全に把握なんかもちろんできないんだけど、考える事は有益だ。 「引っかき回されてる攻めが好き」この場合、攻めは何かの取り柄がいる。 取り柄があって、でも基本の部分では自信がない。自分はここにいて良いものか、躊躇いがある。それがツボ。 「なぜか」は、まぁ色々あるけど。 「彼ほどの男でも引っかき回されてる」 ↓ 「私が引っかき回されても仕方がないじゃないか」 受けは、根本的に自分を疑うことなどしない。 そして、そんな受けに引っかき回されることで、攻めは自分を支えている。 ―――つーのが、どうやら私にとっての黄金パターンらしい…… やだなー、まるで心理学の絵解きみたい。
……ここまでたどってきて……愕然!! ちょっと待て。私のやおいの原点て、ひいばあ様なのかーー はずみで拾った黒猫にのめり込んでしまったのも、ひいばあさんに似ているからなのか?雰囲気とか?態度とか? つまり、@ひいばあさん→A黒猫→B花道→Cシャンクスと転化していったわけ? しかも、それで行くと私、攻めなのか…… >受け攻めどっちにでも感情移入をしてしまう こだわらないと思ってたけど…… だと思ってきたけど、よーくよーく考えてみると、素直に感情移入できるのは攻めだ。 SDなら、流川や洋平だし。流川の場合は、まだ逆も可だが、洋平だと絶対ヤとなるのはどうしてだろう。 副シャンの場合は、はっきりしてるから、こっちで考えてみよう。 シャンクスは、あくまでそばにいてほしい人なんだな。 ああなりたいわけじゃない。というか、絶対なれない。 仰ぎ見る人。 で、彼を仰ぎ見てる副の方がその感情の基盤が分かるんだなー。 てっことは、自分は副に近いと思ってるのかー?うーん、図々しいかも。 セルフイメージが狂ってるぞーと言われそう。 ……我が道を行く人を支えてるのは自分だなんて自惚れたいわけじゃない。 でも、確実に、この人にとって欠かせない存在になりたいって願望はあるなぁ。 そのくせ、役に立たない自分なんて、もう必要としてもらえないだろう。 役に立つからってだけど必要とされるのはヤだという気持ちもある。 まー我が儘。 しかし、なんでAからBへの移動で、女性→男性と変化したんだろう? 男の方がぴったり来るって訳でもないのに。女性だともろに自分に被ってくるからかしら。 あんまり直視したくないとか?単純におもしろいやおい本に出会ったから? よーくよく考えてみると、私、「これとこれ」と自発的にカップリングを選択したことってないんじゃないか? いつも、すごいツボな同人誌を読んでは叫んでる。 「これが私の求めてたものだー」 高森様の流花といい、がらがら海賊団の副シャンといい。 これも、なんだか問題がありそうだ。 あんまり認めたくない所にいってしまったような……て言うより、そんな理由ってあるんだろうか。 も、もう少し落ち着いて考えてみよう。 というとこで、大阪の事件が起きて、ぼーぜんと止まってました。 いくら何でも、けりを付けたいとなんともタイムリーな書き込みが! >「社会を敵に回しても私を選んでくれるという夢」 で、それは、そのような状況下でも「おまえがいい」といってくれる人なら、もっと「条件の良い」人が出てきたからといって、あっさり乗り換えたりはしないだろうという幻想にもつながる。 なんだか、「やおいを好む心理を分析すると」とかのパターンにすっぽりfjlそうで、ヤなんだけど。 「見捨てられ感」の方にに行くと、もっとすっぽりいきそうだし。 ……こっちは欠片12にもつながっているのよねぇ。これを言い出すと長くなりそうだ。 一人でぐるぐるしていても仕方ないし、いったんアップしてみよう。 誰か、いい知恵をくれるかもしれないし、つっこみを入れてくれるかもしれない。 |