欠片 


心身共に色々あったので、やすらぎを求めてネット上を彷徨っておりました。
本も読みました。一般出版、同人誌の別無く。
そうして、思ったことや感じたことのうち、半端な部分――
「どのページにも、ちょっとなー」という欠片を此処にまとめていこうと思います。
当然整理もできてない部分です。そもそも整理整頓は苦手だし…
なので、扉を付けました。
ネガの煩悩の形を見てやろうという物好き、いえ奇特な方はこちらへ
そんなもん見たくないから戻りたいという方はこちらへ
どんな煩悩なんだ?とお迷いの方は以下の駄文を参考にどうぞ。
3月分の「欠片」はページを改めました。
5月分の欠片は、こちらです。
6月分の『欠片』は、こちらです。
8月分の『欠片』は、こちらです。

欠片1   2001.2.7

☆ 一番に考えるのがアニパロってのも、いささか情けないよーな。

☆ でも、売れなければという縛りがないだけ一番欲望の形が分かりやすい領域ではある。
そもそもSDパロに、というより同人誌にはまった訳は、はっきりしている。
高森凡生様(サークル名「フル・ブロッサム」)の流花小説のせいだ。
いや、おかげだったと言うべきだろう。
死なれてしまって初めて、猫にどれだけ頼っていたか分かったバカもんをこの小説は救ってくれた。
仙道というキャラクターのあり得たかもしれない側面を取り上げることによって。
まだ上手く言葉にできないのだけど。
人間取り柄があるから、好かれるとか、役に立たないからいらないとかいうもんじゃないってこと。
受け入れてもらおうとがんばることと、迎合するのは違うってことかな。

☆ 「うさぎ狩り」さんトコの本で、『金田一少年の事件簿』にもはまった。
勇んで色々買ってみた。
でも、このジャンルはどうやら「うさぎ狩り」さんに限定されるらしい。
う〜む。なぜだろう。
そのうち「うさぎ狩り」さんが、『ARMS』にのめりこんだ。
勢いにつられて私も『ARMS』を読んだ。
……何だか見えてきたモノが……
親にシてもらったからといって、子どもが親に罪悪感を抱く必要など無いとか。
褒めてもらおうと貢ぎ続けても、人の気持ちは買えないとか。

☆ と言ってるうち、『ONE PIECE』にはまった。2000年の春であった。
ロリータ趣味はないので、当然のごとく中年二人組である。
副船長とお頭である。ちょっと、ほっ!
今回はまったのは「がらがら海賊団」さんの本である。
「ドッペルゲンガー」さんと合作本だったので、いったいどっちに惹かれているんだろうと最初迷ったが、
「がらがら海賊団」さんの方に吸い寄せられていることが判明した。
もちろん「ドッペルゲンガー」さんトコの本もすごくおもしろい。大好きである。
が、切実に欲しているのは、「がらがら海賊団」さんトコの本らしい。う〜む。

お頭は、かなりはた迷惑な性格である。悪気はないけど。
なのに周り中に許されている。
特に副船長なんざーお頭が何をしでかしても、オーケーらしい。
「がらがら海賊団」さんトコの副船長は、特に人が良い。
いいのか、それで。というくらいお頭に甘い。
けど、お頭は、ちゃんと副船長に聞いている。副船長の気持ちというやつを。
もちろん聞いた上でわがままは言うてるのだが。
かなりの割合で、このジャンルはそうらしい。

どうやら自分の気持ちは主張しても良いらしい……

すてんと転んだ。


☆ という経緯をたどって、この駄文に至ったわけである。ぺこっ。
欠片2   2001.2.10

☆職場でこっそりネットに上がってみたら、フィルタがいちだんときつくなっていた。
昨夏の掲示板荒らし事件以来きつくなってはいたのだけど。ヤフー・キッズに登録されてるおもちゃやゲームのサイトまで軒並みアウト。おーい――
一般の掲示板ならともかく、「美食同源」や「DUO BRAND」までだよ。

☆朝生架名様の新作『カザレス・ブロック3』を熟読。
………私が書きたいんだよぉ。この文章。じたばたじたばた。
短くってシャープで、深々と抉るようなのを書きたいのに。
ずるずる長くなる〜説明しすぎで、そのくせ肝心な部分いい足りてない。
くすん。まぁ、人間、身の丈にあった文しか書けないんだから、焦ったって仕方がないんだけど。

☆『シャンクス5』の感想をもらった。(喜)
眠り病のピークは去ったので、シャンクス登場記念のSS求めて、ふらふらした。

「DUO BRAND」さんとこで「神を見る目」って一節があった。
nari様の「テンション」で『うしおととら』について書いてくれていて、
(当然巌とホワン絡み)「仰ぎ見るのは弱者が強者を見る姿勢」ってあった。
絡まって発酵した。

―――多分、私の考える副も、シャンクスを仰ぎ見ている。うん、身長には関係なく(笑)
生きるエネルギーって言うか、「それでいいぞ」って肯定をシャンクスから得ている。
シャンクスも、そのこと知っている。
…親と子の関係のよーだな…いや、実際そういうことかもしれない…
…………………

もーちょっとじーっくり考えてみよう。
欠片3   2001.2.12

☆ 図書館で「MONOマガジン」を熟読。
デロンギ社の特集が目当てだったのだが、「岡田斗司夫の新オタク日記」の絶叫が♪
「ああ、オレの21世紀はドラクエで埋まってしまうというのか。あ、いいかも」
これ、「ドラクエ」の部分を入れ替えたら……

通販ページのZippoのページが、またまたー。
いや、そーいや『ONE PIECE』17巻で副ちゃんが持ってたのっって、
百円らいたーだったよなーと、ページ開いたら。
す、すごい!!いやー、モノグラムとか松田優作のとか、スミス&ウェッソンの迷彩柄のとかは「おーあるなぁ」だったんですが。
黒の艶消し漆(多分)に金や朱で感じ一文字というヤツが。
この字がまた、有名書家が筆を執ったというだけあって、なんとも〜
うん、フロントウェーブさんがよく使う凝ったタイプなんだな。ドキドキ。
(注 フロントウェーブさんはワンビサークルさんです)
ちなみに、金字のは「勝」と「酒」朱字のは「狂」と「燃」〜
見てみたいという方は、「MONOマガジン」2-16号を見てね。

いや、デロンギ特集だって良かったのよ〜私が買ったオイルヒーターも載ってて、なんか嬉しい〜
オーブンなんか白のボディに全面が黒。ボタンは赤で♪いや〜妄想竹の肥料になったなった♪♪

☆ 他に昨年末ソウルであったという日韓合同のシンポジウム。
「オフラインにおける漫画の展望及びオンラインとの結合」というそうだが。
うーん、韓国ってADSLを使って日本とは比べものにならないくらい高速のインターネットが普及してるものね。政府が通信環境充実のために金を出してるから〜日本政府のやり方(講習券ばらまき)はムダ金じゃー。
大久保駅で亡くなった韓国からの留学生の人がバイトしてたというネット喫茶「PC汎」も韓国資本だし。
ま、それはそれとして、日本側の出席者名を見てたまげた。志賀公江さん!こんなところでお名前を見ようとは!『狼の条件』に萌えた身としては、激しく動揺してしまった。

☆ なんか…「欠片」と言うより、「オタク日記」に成り果ててるよーな…
オタクの神様の呪いだろうか?

☆ 献血が成分献血だったので、一時間程かかった。その間本を一冊半読んだ。
『父親革命』を読み終えたのだけど、いい意味でダメージが大きかったので、アップはちょっと落ち着いてから。読み応えがあるんだわー。でも、その分『ついていく父親』にのれなくなった……
悪い本じゃないのだけど。『父親革命』の熱さの後では、気合いが違うというか……
ま、もう少し味わってみます。
 

欠片4  2001.2.19

『父親革命』を読んで、何だか燃え上がってしまって。
見苦しいからこっちに書きます。

☆ で、どうして私までやたら熱くなっているかというと……
(作者の熱気に当てられたというのも、もちろんあるけど)
「欠片1」で考えていたことに一つの答えをくれるのではないかと感じるからです。
親になるということ、家族とは何かということ、世代をつなぐとはどういうことなのか……

☆ 「父性の復権」と唱えられた時のいやーな気分の訳を言い当ててくれた。ケチなことなのだ。
「父性を復権させよう」などというのは。
考えてもみてほしい。「権」である。大の大人が自分の権利を取り戻そうというのである。
それも、その権利を持つ資格があるかどうか問うこともなく。
一個人としての権利は既に保証されているはずだ。なのに父としても権利が欲しいという。
自分は男で、子どもを生ませた。だから父としての権利があると言うのだ―――
まだ、「父だからこれこれこういうことをする。だから、自分を父として遇してくれ」というなら、かわいげがあるが。
第一、都会のうんと若い父は知らず、地方である年齢以上の父を持った子なら、父の圧力にうんざりしているはずである。(この際、母については措いておく)
これ以上、父に権利=権力を与えるつもりなのか……
父性復権論者は結局、子という他人の人生を自分の思い通りにしたいだけではないのか。
そんなことはないと言うなら、なぜ権力がいるのだろう。
権力とは詰まるところ、他者を自分の思うように扱いたいという意志を実現させるためのものだろうに。
☆ 私は権力に弱い。権力を持ちたいという方は、持った後の維持ができそうにないので、遠ざかっていられるが。面倒なことは全部してあげるよと誘惑されたら、拒む自信がない。
権力の足下にひれ伏したいという方面には自信がない。押しつけられたら、抵抗もするけど、愛というか……「この人のために」と絡め取られたら………
そして、子どもというのは、親に対してヨワイものだ。だから、親にやたらに「権」を持たせない方がいい。自分自身さえ持てあましている親が増えているというのに。
私の実感からしても、増えているのは間違いない。個人としては、責めるわけにはいかない。が、子どもにとっては、たまったもんじゃなかろう。親は選べないのだから。

『父親革命』に、こんなフレーズがあったが。
「ひとの上に立つ者の仕事は、威張り散らすという事ではなくて、自分は辛くとも、下のものを守ってやる責任を負うということです」
今の親のほとんどは、自分のことで手一杯なのだ。とてものこと、「子どもを守る」どころではない。
そして、そうした親を持った子と、幸運にも余裕のある親を持てた子との間には、深い溝が生じてしまう。
日本の未来をずたずたにするのは、かえってそのような溝の存在かもしれない。
何しろ、金や名声とかなら、まだ努力次第で何とかなるけれど。親だけは、如何ともしがたい。
――究極のお嬢様の条件は東京の有名病院で生まれていることだと聞いたことがあるけど。
それに近いかも。

☆ タイミング良く『ARMS』では、高槻パパが登場。
「人間はARMSなんぞには負けない」「私の息子たちが……」
惚れ惚れするような啖呵を切ってくれた♪〜この人も、命を未来へつなぐために戦ってるんだなぁ。
1つだけ、いちゃもん。「私の息子たち」って、「私の息子とその仲間たち」って意味よね。恵を落っことしてるわけじゃないよね。エリア51の時、ちゃんと恵をリーダーと認めてたものね。あのお母さんを選んだ人なんだし。


欠片5 2001.2.25

☆ 「婦人画報」3月号の『夢の老い』というシリーズ物の中で、富山県婦負(ねい)郡山田村の事が紹介されていた。(文:守田梢路)
希望者には、パソコンを無償配布して話題になった日本初の電脳村だ。
70、80の人たちがぽちぽちとだけど、パソコンに取り組んでいる。
その中で、こんなフレーズがあった。
「過去ではなく未来のみに目を向ける。人生の晩節で、そんな時間に没頭できる機械に遭遇した喜び」
ぽんっ!
私の場合、文書を打ち出したい、ウチの猫の写真を飾りたいという一心で手を出したパソコンだけど。
ただの道具だったんだけど。文にまとめたり、メールやインターネットで、人と交流したりしているうちに、確かに自分は変わったと思う。
道具が人を変えるということもあるんだなぁ。
もっとストレートに言うと、恨みとか妬みとかで凝り固まっていた心が溶けていく……そんな感じ。
「あの時、ああだった、こうだった」とすーぐ過去に向かおうとする心を現在に引き戻してくれる……

過去なんて思ったってどうにもならない以上、私にはいい方向だった。
神様だか運命だかウチの猫だかしらないけど。とにかく何かが背中を押してくれたのだろう。


このページの壁紙、アイコン等の素材は、Asha's Graphics Garden様からいただきました。「高みのガーゴイル」のセットです。


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